保険で葬儀代に備える?冗談はやめて下さい!②
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今回は、前回の続きといたしまして、
「葬儀代を保険で備えること(高齢者が生命保険に入ること)」
がいかに損であるかを、具体的な商品を用いてお話いたします。
以下、ある大手生命保険会社のWebサイトで見積もった結果です。
【見積結果】
加入年齢:70歳(男性)
保険期間:終身(原則、保険金は必ず受け取れる)
保険料払込期間:終身(原則、亡くなるまで払う)
保険金:200万円
保険料:月額16,496円
【参考情報】
70歳男性の平均余命は、15.96年。
(令和3年簡易生命表より)
ここから言えることを述べます。
70歳男性は、平均的にはあと約16年生きることができます。
その間、この生命保険に加入すると、支払総額は約317万円です。
それに対して、受取総額は200万円です。
これだけ見ても、約117万円の損であることが理解できます。
これに加えて、インフレによる目減りも考慮すると以下のようになります。
【インフレ率1%と仮定した場合】
支払総額の現在価値:約294万円
受取総額の現在価値:約171万円
差引:約123万円の損
【インフレ率2%と仮定した場合】
支払総額の現在価値:約274万円
受取総額の現在価値:約146万円
差引:約128万円の損
ちなみに、2022年のインフレ率は2.5%となっています。
(総務省統計局「2020年基準 消費者物価指数 全国 2022年(令和4年)平均 (2023年1月20日公表)」より)
この保険に加入すると、100万円以上損をしてしまうのです!
いかに不要なものかがご理解いただけるかと思います。
最後に申し上げます。
葬儀代を保険で備えることは、
絶対に否、全くあり得ません!
くれぐれも判断を誤らないよう、ご注意ください。
お読み頂きまして、ありがとうございました。
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