お金に関する誤解①(価値の変化を考えよう)

日頃から、当コラム(ブログ)をご覧いただきありがとうございます。

今回は、お金の価値の考え方において、多くの人が誤解していることについて述べていきたいと思います。

端的に申し上げれば、
「お金の時間的価値を考慮できていないこと」
(お金の価値は変わらないという前提で考えてしまっていること)

です。

お金の価値が変わるということは、誰でも分かっていることです。モノの値段・サービスの値段が何十年も同じということは、まずないですよね。

しかしながら、いざ自分のライフプランを考える時には、考えられなくなってしまう方がとても多いのです。そのことを、これからご説明いたします。

まず、時間的価値についてもう少し分かりやすく言えば、
「お金の価値は時間とともに変化する(基本的に価値は下がる)」
ということです。

例えば、数十年前の会社員の給料・公共交通機関の料金・食料品の価格等を思い浮かべて頂ければ、容易に想像がつくと思います。今の方が高いですよね。今の方が高いということは、お金の価値は下がっているということです。

お金の価値が下がることを、インフレーション(インフレ)といいます。
(かつて、デフレーション(デフレ)と言われた時期もありましたが、現在はインフレ傾向が強いです。)

どれくらいの割合でインフレ(デフレ)が進んでいるかを見る指標として、「消費者物価指数」があります。

2010年の消費者物価指数を100とすると、
2015年は103.6
2020年は105.5
です。

これが何を意味しているかを簡単に言えば、
2010年の100万円、2015年の103.6万円、2020年の105.5万円が、全て同じ価値だということです。

別の言い方をすれば、2010年には1000円で買えていたものが、2015年には1036円になり、2020年では1055円出さなければ買えなくなっているということです。
お金の価値が、10年で5%は下がっていると言うことも出来ます。

このことを考慮しないと、損得勘定を見誤ることになりますので、くれぐれもご注意ください。

次回は、時間的価値を考慮できないことによる損失の例をご紹介いたします。

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

これを見失うと損!お金に関する誤解① のまとめ

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2022年05月09日