そのFP、本当に信用できる人ですか?①

当事務所のWebサイトに訪問して頂きましてありがとうございます。

今回は、リニューアル前のブログでご好評いただいた記事の中から、有用な記事をピックアップして再度お伝えいたします。

今回はズバリ、
「信用できないFP」
について解説いたします。余計な前置きはせず、早速ご説明してまいります。
お急ぎの方は、下部の「今回のまとめ」欄をご確認ください。



①やたらと「相談無料」を強調するFP

 無料とはどういうことでしょうか?他に収入源があるということです。
 何を収入源としているかといえば、ほとんどの場合、商品販売収入です。

 銀行・保険会社・乗合型保険代理店などに所属し、お客様に生命保険や投資商品などを売ることによって、マージンを得ているのです。

 相談無料と言えば聞こえはいいですが、結局は何らかの商品を購入することになりますから、実質的には相当高い相談料を支払うことになります。

 お客様に金融商品を売れば売るほど高いマージンが得られますから、売りたくて売りたくて仕方がない人たちです。

 お客様の家計を良くしようなんて、微塵も考えていません。
 お客様に商品を売ることのみに力を注いでいるのです。

 FPと称する多くの人たちが、「相談無料」を呼び水にして、金融商品のセールスに明け暮れています。同じ「FP」を称する者として、誠にお恥ずかしい限りです。そのような人たちにはくれぐれもご注意ください。

 なお、当事務所は広告宣伝の目的で初回のみ無料としておりますが、原則有料です。
 また、保険などの金融商品・不動産などの投資商品は一切取り扱っておりません。そのような商品の取扱業者を斡旋することもありません。 本当にお客様のためを思うなら、金融商品販売は必要ないからです。

 改めて申し上げます。
 この業界において、「無料相談」と称するものは、ほとんどが金融商品のセールスです。
 くれぐれもご注意ください。



②銀行・保険会社・保険代理店・不動産投資会社などに所属”している”FP

 ①と似ていますが、少し違った角度で論評いたします。

 それなりに知識があって、お客様に寄り添いたいと思っているFPは、金融機関や保険代理店などには所属”していない”はずです。なぜなら、銀行・保険会社・保険代理店などに所属しているFPがやっていることは単なる商品販売であって、ほとんどお客様のためにならないことを悟っているからです。

 ただし、
 「本当は辞めたいと思っているが、先立つものがなくて辞められない」
 「生活のために、どうしても目先の収入を手放せないので、辞めたくても辞められない」
 というFPがいることも事実です。数年前に大規模な不祥事が明るみになったかんぽ生命の従業員の中にも、そういう方が一定程度いると思われます。とてもお気の毒だと思います。



③資格を明示していないFP

 実は、FP(ファイナンシャルプランナー)という名称は、誰でも名乗ることが出来ます。

 この記事をお読みの一般の方が、
 「私は今日からファイナンシャルプランナーです」
 「私はFPとして活動しています」
 と言っても、法的には何の問題もありません。

 FP(ファイナンシャルプランナー)という呼称は、誰かに認められて名乗ることが出来るものではなくて、単なる自称なのです。「サラリーマン」「フリーター」「クリエイター」「インフルエンサー」などと一緒で、名乗る上で誰かに認定してもらう必要はありません。

 したがって、FP(ファイナンシャルプランナー)と自称しているだけでは全く信用を得られないので、資格の明示が重要になるのです。資格を持っていない人が資格名を名乗ることは出来ませんからね。

 FP業界で認められている資格は、大きく分けて以下の2つです。

 【唯一の国家資格】
  ファイナンシャル・プランニング技能士
  (1級・2級・3級がある)

 【著名な民間資格】
  CFP🄬 , AFP (CFP🄬が上位資格)

 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 または CFP🄬 のいずれかを所有しているFPは、一定程度の知識を有しています。2級・3級・AFPは、常識に毛が生えた程度の知識しか有していません(実際には知識を有している方もいらっしゃいますが、その証明にはなっていません)。

 1級ファイナンシャル・プランニング技能士またはCFP🄬のいずれかの資格を持っていることは、信用を得るための最低条件だと思いますので、FPと称する人と接するときは、資格を確認することを強くお薦めいたします。


いかがでしょうか。
今後、FPと称する人と接する時は、これらの点を気にしてみてください。


そのFP、本当に信用できる人ですか?① のまとめ

(注) 「CFP(R)」の正しい表記は「CFP®」です。


最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。



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2021年09月05日